闇夜の訪問者

夜も更けて会議が解散となり、PC達もそれぞれ自室に戻ります。
そして・・・『それ』はやって来た・・・

GM:と言うわけで、ディートリヒのシーンです。

D:俺か!?

GM:ディートリヒが部屋に戻ると、「人間というのは度し難い生き物だな。 まぁ、我々にとっては好都合なのだか・・・」という声がします。

D:うお!?

シュウジ:なんかとんでもないのが出てきたんと違うか?

D:ん・・・平静を装って、「人の部屋でいきなり何を・・・誰だ?」と問う。

GM:何者かってのに関しては、その雰囲気だけで君には解る相手だ。

D:・・・冥魔か・・・

GM:もっとも、先日戦った相手よりは『明らかに』上位っぽい。

D:ほぅ・・・って、これの状況はヤバくないか!?

GM:その意識を悟ってか、「今日は別に戦いに来た訳では無い」と言ってくる。

D:なら・・・何の用でしょうかね?

GM(冥魔):簡単に言うとスカウトに来た。

D:話を聞かないでも無いが? 

GM(冥魔):どうだ? そろそろ愚かな人間どもを見限って『我々』に協力しないか?
       お主はいろいろと複雑な因子が絡まっているが、我々の仲間になる『資格』は有しているからな・・・(一同爆笑)

D:・・・まぁ、考えんでも無いですけど・・・まぁ、まだ止めときましょう。

GM(冥魔):ほう・・・まだ人に未練があると?

D:まぁ、いろいろとな・・・。 とりあえず自分の世界に帰らないといけないし・・・な。

GM(冥魔):自分の世界か・・・ しかし、戻ったとしてお主に安住の地はあるのかな?

D:それは作るものだろう?

GM(冥魔):しかし、人とは心の狭い生き物だ。 己と違う種族の者をいつまでも認めて受け入れれるものかな?

D:それは・・・そうなった時の話だ。 そんな先の事までは考えんさ・・・

GM(冥魔):そうなった時には手遅れという気もしないではないが?

D:なるようになるだろう。 向こうの世界に戻って、やらなければいけない事もあるんでね・・・
  まだ冥界へ行く訳にはいかないのさ。

GM(冥魔):冥界へ来る必要はない。 『我々』も近々『ラース・フェリア』へ侵攻するつもりだ・・・
        その際に、お主が大事な人間を保護するのは別に構わん。
        力を貸してくれると言うのなら、その程度は支障無い・・・

D:・・・考えてみてもいいな・・・

他のPC:考えるなぁ〜!!(爆笑)

GM(冥魔):今は善人面しているお主の仲間も、いつ態度を変えるやも知れんぞ?
        お主の力が不用となった時には・・・な。

シュウジ:鼻から怪光線出したら考えるかも(一同爆笑)

D:・・・まだ暫らくは今の状況もいいかと思っている。
  馬鹿どものお守りというのも、それはそれで面白いからね・・・

GM(冥魔):・・・今回の事態は『我々』にとっては大きな好機だ。
        なにしろ非常に利用し甲斐のある奴が、大きな力を手に入れたのでな・・・(一同超爆笑)

ゼーベン:やっぱり利用されとんかい!

D:まぁ・・・アレやからなぁ・・・
  けど、今回はそちらの話には乗れんよ・・・ なぜなら、俺はあのオッサンが大嫌いだからね。

GM(冥魔):心配するな。 我々とて最後まで付き合う気はない・・・ いずれは切り捨てる・・・

D:その時のあのオヤジの顔が見ものだが・・・

GM:冥魔はニヤリと笑うと、「ゲートさえ開けばあのような男に用は無い」と言う。

D:なる程・・・そういう事か・・・
  ん? 待てよ。 こいつは雰囲気からするとかなりの上級冥魔よな?

GM:そうだけど?

D:なんで『この世界』に出てこれたんだ?

GM:聞いてみる?

D:・・・そうやな。

GM:なら、「奴はこの世界に関してはほぼ完全に世界の理を知っている。 故に、この世界に続くゲートならば、そこそこ規模の大きなものを開ける」

サリーナ:ただ、冥界から異世界へのゲートを開くのはまだ難しい・・・と?

GM:そう。 その方法を見つけたなら・・・または、エルフレアから異世界への道を開いたなら・・・

D:用は無くなる・・・という訳か。

GM:そういう事だね。

D:しかし、『そこそこ』という事は・・・貴方、今100%の状態ではありませんね?

GM(冥魔):・・・否定はしない。 力は抑えられている。

D:それで、この雰囲気か・・・ 取りあえずスカウトの件に関しては、考えておく・・・という事では駄目ですか?

GM(冥魔):ふむ・・・ まあ良かろう。  ただ、一つだけ言っておこう・・・ 

D:ん?

GM(冥魔):私が『ここへ来た』という事は『何』を意味しているのか・・・ 考えておいた方が良いと思うぞ。

D:ふむ・・・

GM(冥魔):こういう話をする以上、少なくとも『我々』にとって『それなりの立場の者』であるという自覚は持っておいて欲しいものだな(一同大爆笑)

D:・・・やれやれ、そんな大した者じゃないんですけどね(苦笑)

GM(冥魔):本来なら、お主の仲間の3人も『力』は捨て難いのだが・・・話に乗ってきそうに無い者ばかりだからな。

D:あの3人ははっきり言って無理だろう。 『偽善者』みたいなのばかりだからな・・・

GM(冥魔):・・・その『偽善』とやらに付き合うお主も酔狂だとは思うがな。

D:まぁ・・・いいじゃあありませんか。 今の所、自分の立場を気に入っているんでね。

GM:すると、「早い内に決めてもらいたいものだがな・・・」と言って冥魔は姿を消します。

D:ならガックリと座り込んで、「はぁ・・・やれやれ、帰ったか・・・ 疲れたぜ・・・」と呟きます。
  で、「あんなのが大勢この世界に乗り込んで来てみろ・・・ 終わりだな・・・ここも・・・」と・・・1人でブツブツ言う。
  やれやれ・・・お姉ちゃんにちょっかいかけに行こうかと思ったけど、そんな元気も無くなったな(笑)

他のPC:つもりやったんかい!(爆笑)

D:で・・・疲れた様子で、「話せない・・・ こんな事、誰にも話せないー!!」と叫びます。


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