動き始めたモノ

翌日早朝に精霊族の森を出立したPC一行は、エイサー城への帰路にあった。
その途中で彼らが見たのは・・・

ゼーベン:やれやれ・・・今回は大変だったが無事に任務を果たせたな。

シュウジ:うむ。 しかし・・・なかなか興味のある闘いだった。 己を知るには『いい機会』だったと言えるな・・・

D:確かにな。 自分の偏り具合を身にしみて感じたな。

サリーナ:普通は有り得ない状況でしたからね・・・

GM:などと会話していると、突然辺りを影が覆う。

PC一同:ん!?

GM:見上げてみると多くのクリーチャーが、ある方角へ向かって飛んでいっている! そう・・・エイサー王城の方へ向かって!!

シュウジ:やばい! 急げ風雲再起!!(一同爆笑)

他の一同:風雲再起かい!!(笑) い・・・いつの間に!?

シュウジ:何を言う(笑) 俺の馬はずっと風雲再起だったぞ! 当然の事ではないか?

GM:む・・・まぁ確かに・・・(苦笑) しかし風雲再起なんかが全力で走ったら、並みの馬なんて置き去りだな(笑)

D:じゃあ俺のは『黒王号』という事で(笑)

ゼーベン:俺のは『松風』かな(爆笑)

サリーナ:なら私のは・・・『赤兎馬』という事で(大爆笑)

GM:何でそーなるんだぁぁぁー!!(一同大爆笑)

かくして・・・何処からか『スーパー名馬軍団』を調達していた(笑)PC一行は、全速でエイサー王城へ向かった。
そこでは、エイサー王国の兵士や天使たちがクリーチャーを相手に戦っていた。
エイスワートの指揮の下、兵士達は巧みにクリーチャーの侵攻を受け流して時間稼ぎを・・・
そして3人の天使たちが効果的に攻撃するという戦法で、どうにか五分の戦いを演じていた。

D:ほう・・・あの実力差でよく頑張っている。 あの王子の統率・指揮能力は侮れないな・・・

シュウジ:うむ。 ある意味理想的な能力を持っている。
      人の上に立つ者は、自らの武勇だけに優れるよりも、部下の能力を十二分に発揮出来る者の方が望ましいからな。

ゼーベン:確かに自分が何人敵を倒しても、部隊が敗れたら意味は無いからな。

GM:まあね。 ただ敢えて言っておくと、キミ達の功績でもある。

PC一同:はい?

GM:最初の分岐でテラ共和国に行って賢者の石を確保しただろ?
    精霊族の森へ先に向かっていた場合に同じ時間に襲われていたなら・・・

サリーナ:天使は1人しか戦えないから部隊は壊滅していたという事ね。

D:ああ、ここで影響が出るんだったのか。 まぁ、早い段階での戦力増強を考慮しての行動だったから大当たりだった訳だ・・・

GM:うん。 その通りだね。
   ちなみに、もしも逆の順番で話を進めていた場合、部隊は壊滅寸前で天使化が出来ないメリースとセリアは戦死する展開になっていた(笑)

PC一同:あっぶねぇ〜!!

戦況は一変した。 強力な範囲魔法を有するサリーナと、攻撃速度に長けるシュウジ・・・
防御に優れ、この程度の相手の攻撃なら全く受け付けないゼーベンが戦いに参加。
カノンも天使化すると仲間の援護に入った。
あっという間に半壊するクリーチャーの侵攻軍・・・
そしてディートリヒは宝玉を届ける為、城の中へと向かった。

D:宝玉を王女復活の儀式をしている術者に渡す。

GM:了解。 なら直ぐに儀式は始まるのだけど・・・「駄目です! 意識が回復しません!!」とか言う感じの悲痛な声が聞こえてくる(笑)

PC一同:オイオイ!(汗)

D:うーん・・・これはやはりお約束のパターンか? GM、戦場へと戻ります。

GM:うい。(あっ、速攻でバレたな・・・苦笑)

D:で、王子を連れて来る・・・と言うか、「自分の女ぐらい自分で何とかしろ!」と言って、王子を向かわせる。 そして自分は前線へ!

GM:了解。 なら前線へ向かうキミの前に『何か』が姿を現す。 
    そして、「まさか人間風情相手に私自らが戦う事になろうとはな・・・」と忌々しげに言ってきます。

D:この部隊のボスか!?

GM:さあね? 敵には間違いないだろうけどね。 
   ただ・・・キミはその敵に対して『妙な共鳴感』を感じる! そして・・・心から沸き起こる高揚感もね。

D:魂が震える感じ? ・・・冥魔か!?

GM:ご名答! 

D:馬鹿な! どうやって冥界を抜け出して来た!?

GM(冥魔):ある者との契約により・・・な。 貴様らには『最終天使』と言った方が解り易いかな?
        世界の理を知る者にとっては難しい事ではあるまい・・・

D:「なんだ? あの程度の男に使われてるのか? 冥魔も地に堕ちたものだな」と言うけど内心では、
  『厄介なモノを呼び出しやがって!』と舌打する。
  ところで『高揚感』は解るけど、何故『共鳴感』を感じるんだ!?(爆笑)

GM:さあね〜♪ 先のお楽しみという事で(^^)

シュウジ:ならば、「世界が変われば冥魔の質も違ってくる・・・ってか?」と言いながら、その場にやって来る。

GM(冥魔):フン・・・ 人格はともかく力は本物だからな。 貴様ら如きに卑下される覚えは無いわぁ!

サリーナ:己のプライドを捨て、意思に反して力に屈する事・・・それは堕落では無くて?

ゼーベン:まぁ・・・冥魔と言っても、その程度の奴なら・・・知れてるな。

GM:全員揃ったみたいだね。 なら、「貴様ら! 我を侮辱するとは・・・死してその罪を償うがよい!!」と言って襲って来るよ。

シュウジ:やってみな!

GM:・・・とシュウジが挑発するのとほぼ同時に、地面から『土竜の首』が襲ってきます。
   まぁ、Gガンダムのガンダムヘッドみたいな感じになるかな? それが2体!

シュウジ:ならば俺もマスターガンダムを・・・(笑)

他のPC&GM:呼ばんでいい!!(爆笑)

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