試練の山より無事に帰還した一行は、精霊族の族長から認められ、友好関係を結ぶ事に成功する。
そしてその夜は、エイサー王国へ帰還する一行との送別の宴となった。 そして宴の後・・・
GM:さてと・・・この後はどうする?
ゼーベン:部屋に戻って寝ます。
GM:早!?(オイオイ・・・出番が無くなるぞ・・・)
シュウジ:酒を持って何処かへ出かけます。
サリーナ:湖の方へ出かけます。 少し水浴びをしたいので・・・
D:特に何もせずに部屋にいます。 でもまだ寝ません。
GM:了解。 ならディートリヒのシーンから行こうかな?
D:はっ!? 俺からか!!
GM:うん。 えっと・・・キミが部屋で休んでいると、扉を叩く音がする。
D:誰だ? こんな時間に・・・と思いつつも、「どうぞ」と言う。
GM:なら扉を開けて1人の男が入ってくる。 族長さんだね。
D:なんや。 男か・・・残念(一同爆笑)
GM:・・・・・・いいけどな(--) えっと、族長さんは「少しキミに個人的に聞きたい事があってね」と言ってくる。
D:まぁ、答えられる事なら構わないが?
GM(族長):うむ・・・では単刀直入に聞くぞ。 お主は一体何者なのだ? 明らかに普通の人間ではあるまい?(一同大爆笑)
D:そんなん俺が知りたいわ~!!(一同超爆笑)
シュウジ:この人でなしがあぁぁぁぁぁ~(笑)
D:うるさいわ!(怒) うーん・・・ここはマジメに答えるか。
「正直、その事に関しては私が一番知りたい。 自分が何者なのか・・・ 実の親の顔すら知らないのだから」
GM:すると族長は少し考えてから「ふむ。 そうか・・・」
D:ただ、自分が普通の人間と違う事は自覚していますが・・・
他のPC:やっぱり~!!(爆笑)
GM:まぁ、普通の人間は細胞から復活したりはしないよね(←昔、そういうシナリオがあったのです・・・私がGMでは無かったのですがね)
ゼーベン:聖属性の魔法をくらった際に、余計なダメージを受けた事もあったな(笑)
GM:まぁ、ディートリヒの話を聞いて族長は「ならばお主に警告しておこう。 お主はこれより先、出生に関わる運命に巻き込まれるであろう」と言う。
D:ほぅ・・・
GM(族長):それは、今までのお主の全て否定するほどの過酷な事実やも知れん・・・
D:・・・・・・
GM(族長):しかし・・・お主が信じている者達・・・お主を信じている者達と共にならば・・・あるいは乗り越えられるやも知れん。
D:俺が・・・信じている者達・・・
GM(族長):己を・・・そして仲間達を・・・見失わぬようにな。
D:ああ・・・
GM:キミがそう返事をすると族長は頷いて「邪魔をしたな」と言って出て行きます。
D:ならば暫らくしてから外へ出て行き、森の中をふらつく。 何かを考えるように・・・
GM:了解。 じゃあここでシーンを切り替えて・・・サリーナの方へ。
サリーナ:はい。
GM:えっと、キミが湖へ行くと先客がいる。 カノンだね。
彼女は湖の中で何か瞑想するみたいにしていたけど、キミに気付いて湖から上がってくるよ。
サリーナ:なら、「ごめんなさい・・・邪魔をしたかしら?」と言う。
GM(カノン):あっ! ううん。 全然構わないよ! 少し考え事をしていただけだから。
サリーナ:・・・考え事?
GM(カノン):うん。 なんかね・・・父さんの言っていた事が少し気になってね。
ボクは王子やエイサー王国で知り合った仲間を大好きだし、信頼してるんだけど・・・やっぱり違う種族だと難しいのかな?
本当に信用して・・・分かり合って・・・というのは、無理なのかなぁ・・・ってね。
サリーナ:確かに・・・簡単ではないと思う。 でも・・・無理ではないとも思う。
D:あ・・・GM。 森をふらついている内に湖へ来たってのいいですか?
GM:えっと・・・この場面に来たって事か? いいけど?
D:なら、サリーナとカノンの会話が耳に入って来たのを、何気なく聞いています。
GM:了解。 じゃあカノンのセリフからだね。「本当にそう思う?」
サリーナ:(無言で頷く仕草をしてから)・・・実を言うと私もゼーベンやシュウジのような普通のラース・フェリア人では無いの・・・
GM(カノン):えっ!?
サリーナ:父は普通のラース・フェリア人だけど、母はラース・フェリアの古代民族の生き残りだった・・・
つまり私はハーフって事。
この事はパーティーの仲間はみんな知っている・・・でも・・・
GM(カノン):でも?
サリーナ:表面上はイロイロ言っていてもお互い信頼しているし、尊重してもいる。
それに・・・あの人は・・・シュウジは、私が普通の人間と違ってても構わないと言ってくれた・・・
私はその言葉を信じれるから・・・
GM(カノン):でも・・・ディートリヒさんとシュウジさんは、そんなに仲良く見えないけど?(一同爆笑)
サリーナ:表面上はね。 でも・・・実はあれで互いに信頼してるのよ。 時々妬けるくらいに・・・ね。
もちろん私もディートリヒを信頼している・・・ そして恐らくはゼーベンも・・・
GM(カノン):ふーん・・・ 意外と複雑なものなんだね。 もっと素直に態度に現せばいいのに・・・
サリーナ:そうね。 私もだけど、みんな素直じゃないから(笑)
D:ならそこで、『フッ!』と笑って立ち去ろう。
GM:ほい。 ならカノンはサリーナの言葉を聞いて、「ボクも頑張ってみようかなぁ・・・」と言った後で立ち上がると、
「今日はありがとう!」と言って森の中へ戻って行きます。
サリーナ:なら、黙って見送ってから装備を外して水浴びをします。
GM:はい。 次は・・・
シュウジ:ちょっと待った! ディートリヒが森へ戻って来た所で、「よお! なんかあったのか?」と声をかけよう。
D:俺にか!? ならば、「いや・・・ちょっとな」と言おう。
しかしあの会話を聞いた後か・・・嬉しいやら恥ずかしいやらって感じかも?
GM:恥ずかしい?
D:いや・・・俺、ロールプレイとは言え、あんな恥ずかしい事は言えんぞ!(爆笑)
サリーナ:あははっ(笑)
シュウジ:なら・・・それを察して、「それが女というものだよ」と言ってから、「まぁ飲め」と酒を渡す。
D:受け取りながら、「そう言えば何故こんな所に?」と聞く。
シュウジ:風当たりがいいからな・・・
D:「ふーむ・・・」と言ってから黙って飲む。 なんかどっかで様子を見られていた気がするけどな。
シュウジ:さあね~♪
サリーナ:じゃあ・・・暫らくしてから、「2人で何やってるの?」と言いながらその場へ姿を現します。
D&シュウジ:男同士の秘密の話(笑)
サリーナ:「そう。 それなら私は戻るけど・・・程々にね」と言って立ち去ります。 微笑みながら・・・苦笑かも知れないけど(笑)
その後、適当に酒を飲んでからそれぞれの部屋に戻っていく二人・・・
闇夜の中・・・森の木々たちだけがその様子を・・・静かに見ていた。
この場面の最後には、本来ならばGMが用意したシュウジのシーンがありました。
しかし、この時は敢えてシュウジを始めとするプレイヤーの行動に任せて、用意していたシーンは使わずにシーンを終えました。
シチュエーション的にその方がいいと判断したからです。
TRPGは筋書きの無いドラマでもありますからね(^^)
・・・にしてもゼーベン(のプレイヤー)よ。 GMがイベントを起こそうとしている時に『寝る』って行動は・・・まぁいいけど(--)
* * *