それぞれのルートから洞窟の中央を目指して進むＰＣ達。
防戦のみという事で苦しい戦いが予想されていたが、特に何事も無く中心部まで近づく事が出来たが・・・

Ｄ：これは反って厄介な事態みたいだな。

シュウジ：ここまで何も無いという事は、最後にかなり厄介なのが控えていると考えるのが妥当やな。

ＧＭ：まぁね。実はその通り！　キミ達がそれぞれの洞窟の最奥まで到達すると、そこは一見すると行き止まりに見える。
　　　　しかし、淡く光る影が現れて君達に問いかけてくる。
　　　　「汝・・・我が試練に挑むつもりの者か？」

ＰＣ一同：はい。

ＧＭ：「試練の果てに汝が命・・・失う事になるやも知れぬが良いのか？」

シュウジ：当然！

Ｄ：そのつもりで来た。

ゼーベン：引くつもりは無い。

サリーナ：はい・・・でも私は・・・死ぬつもりはありません！

ＧＭ：「良かろう・・・　見事に乗り越えてみせよ！　いくぞ！！」という声と共に影が人の形を取り始めます。
　　　　そしてそれは、『キミ達自身の姿』となって襲いかかって来ます。

ＰＣ一同：なっ・・・！？　なにぃぃぃぃぃ！！

この戦いは明らかにＰＣ達に不利と思えた。
なにしろ自身と全く同じ能力と技を持つ相手の上に、ＰＣ達は攻撃をする訳にはいかないのである。
しかし・・・どうやら明暗が分かれた模様で・・・

ゼーベン：回避です。

ＧＭ：一体どういう事だ！？　・・・ってキミ、命中率上昇の技よりも回避率上昇の技の方が効果が大きいのか？

ゼーベン：最近は回避技の方を充実させていて、攻撃系の技は習得してなかったもんで・・・
　　　　　　いやぁ〜、そろそろ攻撃系のも取ろうと思っていたトコではあったけどな（笑）

そう・・・大した命中率ＵＰの技を有していなかったゼーベンは、相手の攻撃をことごとく回避してしまったのである。
ゼーベンが持っていない技はＧＭ側も使えないからね。　そしてもう１人・・・

ＧＭ：『新星聖爆（ｺｽﾓ･ﾉｳﾞｧ）』！　攻撃力は・・・３８３！！

サリーナ：『堰き止める左手（ﾌﾟﾛｳ･ｼｪｲ）』　・・・攻撃力を・・・『マイナス２１０』してください（一同爆笑）
　　　　　　あとこちらの抗魔力は『２２８』です。

ＧＭ：・・・抜ける訳ないだろーが！！（号泣）

・・・説明しよう（ｂｙ富山敬←笑）　サリーナの抗魔力は元来なら１０５である。
これとて十分高いのだが、彼女は更に抗魔力を４５ＵＰする付与魔法と、抗魔力を７０ＵＰさせる闘気法を使ったのである。
結果として彼女の抗魔力は２２０というシャレにならない値まで上昇・・・
そして、『堰き止める左手』の効果により相手の攻撃力を−２１０した上、自身の抗魔力で更に魔法を防ぐという手段に出たのである。
一方で最も苦戦していたのは・・・

シュウジ：ヤバイ！　あと一撃まともに来たら・・・持たない！！　

ＧＭ：ならトドメと行こうか？　『流派東方不敗奥義・石破天驚拳！』

ＰＣ一同：うっわー！　手加減無しかよ！？

ＧＭ：まぁね。　やはりシュウジは攻撃に特化し過ぎてて、防御が弱過ぎたかな（笑）　さて・・・どうする？

シュウジ：取りあえずこのターンの攻撃はこれで最後か・・・
　　　　　　仕方ない。　次のターンのイニシアを取れる事に期待して・・・いくぞ！『最終決戦奥義・其の弐！　王者の風！！』

ＧＭ：おっ！　どんな技なの？

シュウジ：本来なら持続タイプの滅技で、命中力：＋１１５、回避力：＋１０２、攻撃力・防御力・抗魔力がそれぞれ＋１００の技です。

ＰＣ一同：なんじゃ、それわぁぁぁ！！（一同大爆笑）

シュウジ：で、これを瞬間防御で使う！　後がヤバイけどな。

ＧＭ：なる程。　それなら回避できるわな。
　　　しかし・・・滅技って事は使用後はＨＰ１の重傷状態か？　次の攻撃を受けたら確実に死ぬな（笑）

シュウジ：とりあえず回避！　そして言う。「まだだ・・・まだ終わらんよ！！」（一同大爆笑）

そして、ディートリヒは・・・

ＧＭ：『聖魔龍炎撃（ｷﾞｶﾞﾄﾞﾚｲｸ）』をリミッターカットで！

Ｄ：『ラルヴァ』で抗魔上昇！　痛いけど・・・まだいける！！
　　こちらの行動でＨＰの回復！　俺は回復力が通常の２倍なので・・・ほぼ全快！！

ＧＭ：ならば・・・剣技・疾風魔狼剣！

Ｄ：くぅ！？・・・耐えれるか？　俺は・・・こんな所では・・・負けない！！

そして１ターンの激闘の後・・・道は開かれた・・・

シュウジ：あ・・・危なかった・・・死ぬところだったぜ。

Ｄ：俺もボロボロ〜（−−）　でも重傷は一歩手前で踏み止まったぞ。

ゼーベン：よっ！　お疲れさん♪

サリーナ：シュウジのところへ駆け寄って、「よく御無事で・・・心配していました」とうっすら涙を浮かべながら回復魔法をかけます。

Ｄ：じゃあ敢えて言おう。「なんでお前らそんなに元気なんや！？」（一同爆笑）

ゼーベン：攻防のバランスが良かったからだろ。（いや・・・あなたは防御に偏り過ぎです・・・）

Ｄ：むぅ・・・やはりサリーナみたいな防御系の付与魔法も必要か・・・
　　しかし信仰系の習得ポイントが全然無いからなぁ（−−）

ＧＭ：まあ・・・クラスのせいもあるけど、ディートリヒとサリーナでは信仰心の値が全然違うからね。
　　　　同じようにはいかんだろ？　ともあれ合流した地点には祭壇があって、輝く宝玉が安置されているよ？

ＰＣ一同：よっしゃあ！　Ｇｅｔだぜ！！

＊　＊　＊

《Ｇｏ　Ｔｏ　ＮｅｘｔＰａｇｅ》