翌朝早速トリシアと共にテラ共和国へと出立するPC一行。
特に何事もなく翌日には到着し、トリシアの祖父である神聖テラ教法皇アイヴァン=シェリルメイデンに謁見する事になります。
GM(法皇):おお!トリシアよ・・・よく無事に戻ってきたな。心配しておったぞ。
GM(トリシア):ご心配をおかけしましたお爺様。実は本日はお願いがありまして戻って参りました。
わがテラ共和国で保管している賢者の石を全てエイサー王国へ回していただきたいのです・・・実は・・・
GM(法皇):うむ、話は聞いておる・・・大変な事態になったそうだな。
・・・ところで同行してきた方々はどなたなのかな? エイサー王城では見かけない者たちだが・・・
GM(トリシア):現状では王子を始めとする方々は同行できませんので、一般から公募してつけて下さった護衛の方々です。
シュウジ:あれ? 本当の事を言わないの?
GM:うん、言わないみたいだよ。
D:ふむ・・・あまり信用出来ない人物なのか?
GM:さあ? どうだろうね。
サリーナ:なんらかの事情がある可能性は高いでしょうね・・・
GM:まあそれは置いといて法皇は「それはご苦労であったな。皆、お疲れであろう・・・難しい話になるやも知れん。
休憩室へ案内する故、先にゆっくりとくつろがれるとよかろう。またエイサー王国まで孫を護衛してもらわねばならんからな。」と言ってきます。
D:んー・・・なら休ませてもらおうか。「はいそれではそうさせて頂きます。」と言って退出します。
それでその際に部屋の構造をよく観察して記憶しておきます。
ゼーベン:何か考えがあるみたいなので従います。
シュウジ&サリーナ:同じく。
GM:了解。なら君達は休憩室へと案内されます。
D:部屋の外に人の気配とかします?
GM:うん・・・しかもなんか物々しい気がするね。
D:やっぱりな! GM、さっきの部屋に部屋の人間から死角になって尚且つ人が隠れるのにいい場所ってありました?
GM:そうだねぇ・・・法皇の後ろにあった祭壇の裏なんかはその条件を満たすね。
D:なら『影跳躍(ダーム)』を使ってそこへ移動して潜伏します。祭壇の裏って事は影もあるだろう。
GM:うん、大丈夫だよ。
D:ならそこで中の会話を盗み聞きします。
GM:了解。すると「お爺さま! 協力出来ないとはどういう事ですか!?」というトリシアの声が聞こえてきます。
D:おっ! やってるやってる♪
サリーナ:・・・どこかの野次馬みたいですね。
D:違うって! 俺らを追い出してから秘密の話をしたそうだったから、おとなしく従ったフリをしてから忍び込むという高等手段やっての!!
ゼーベン:まあ、そういう事にして置いて・・・で!? 何を言い争ってるん?
D:お・・・お前ら・・・(怒)
GM:まあどうやら法皇がトリシアの提案に対して『かなり』非協力的な様子みたいだよ。
なんでも在庫分はどうしても自分の国で必要なものという事らしいけどね。
そして食い下がるトリシアに対して「もうよい。これはわが国の決定だ。供の者達にエイサーへ結果を連絡してもらい、お前はここに残れ」
・・・と言って間を置くと「よいな。これはワシの命令じゃぞ」と念を押すように告げます。
D:ふーん・・・かなり高圧的な感じな訳?
GM:そうだね。言われてトリシアも「・・・解りました。それでは失礼します」と言って出て行きます。
そして少し間を置いて「大丈夫ですかな? かなり不満の様子でしたが?」という側近の声が聞こえてきます。
D:おっ! 聞き耳、聞き耳。
GM(法皇):ん? 確かにその様子ではあったが心配はいらぬ。あれはワシの言いつけに叛きはせんよ。
親代わりとして育ててやったワシにはな・・・
GM(側近):親代わりですか・・・はてさて・・・彼女の力に気付いて我が手中に収めようと両親を殺害したのは・・・どこのどなたでしたかな?
GM(法皇):くくく・・・さぁてな? 計画を持ちかけた者ならばよく知っているがな・・・
シュウジ:モロ悪人やんけ!
GM:まあね。そういう設定になっていたし。
D:会話はそれだけ?
GM:うん、あとは黙っているみたいだよ。
D:ならパーティーの所に戻ります。再び『影跳躍』で・・・
GM:はい了解です。
不思議に思っている人がいるかも知れないので説明しておくと、SEVEN=FORTRESSにおける魔法の発動には呪文の詠唱やら複雑動作は普通は必要ありません。PCたちが使うのとは別系統の魔法には必要なものもありますがね♪
リプレイ中でPCがそういう素振りをした場合は全て『雰囲気作りの為の演出』と思ってもらって間違いありません。
それ故に『隠密行動の最中に呪文を使用する』事も一切問題が無かったりします。
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