藤村が参加してGMをした際の報告のようなものを・・・
(2001.8.24〜2001.8.26)
今年も行って参りましたJGC!
そして去年と同じく2回フリー卓でGMをしてきました。
今年は『セブンフォートレスEX』を。
ちなみにこちらで予め用意して行ったのは、ボスキャラと装備品のリスト・・・
後はプレイヤーの方々に配布するキャラメイクに必要な資料のみでした。
何か足りないですよね? そう!シナリオを用意していないのです(笑)
今回はプレイヤーキャラクター(PC)が取得したEXパラメーターのみでシナリオを作るという方法でいってみました。
EXパラメーターとはPCが持つ『運命』や、PCの『達成すべき目標』のようなものです。
これを各PCに4つずつ取得してもらい、それを基にシナリオを作ってプレイしてもらいました。
この方法は、シナリオの作成に時間をかけられないというのがネックですが、上手く利用すればPC全員が活躍できるという利点があります。
今回はそれにTRYしてみました。
まずプレイヤーは2回とも四人でスタート!
一回目のプレイでPCが取得したEXパラメーターは次の通りです。
PC2 迷宮の闇/形見/いい人/濡れ衣
PC3 敵対勢力/運命の輪/組織/仮の宿
PC4 異世界/コレクション/奪回/パワーゲーム
まず前提として考えていたのは『ヒロインを登場させる』事と『闇の宗教という悪の組織(笑)を絡ませる』事の2点。
そこでPC1と4の持つ《奪回》はヒロインの奪回ということで決定。
これに伴いヒロインはさらわれる事になり、さらうのは闇の宗教ってのも決定。
PC4は《コレクション》を持っているので、このPCもさらわれる対象になりえるので、ヒロインと関係の深い人物って事になるので、
ヒロインはPC4の妹に設定。
PC1は《愛は世界を救う》をもっているので、ヒロインと絡みやすい設定にしておくと後が楽しそうなので2人の旅の連れに決定。
PC2は《いい人》なので困っている人がいれば勝手に話に絡むので放っておいて問題なし。
PC3は《運命の輪》と《組織》を持っている・・・しかも記憶喪失の特徴を持っている!?
ならば元は闇の宗教の関係者で、組織から逃亡した事に決定(笑)
当然狙ってくる組織は闇の宗教という事で・・・
さて・・・闇の宗教の目的は世界の破滅だし、なにやらPC1が世界を救うらしいので精霊獣の復活で。
PC4が《異世界》を持っているのでラストステージは異世界での戦闘に決定!
ヒロインをさらうのはPC1が《ライバル》を持っている事だし、このライバルに決定。
んでこのライバルが闇の宗教の関係者っと・・・
闇の宗教がヒロインをさらう理由は・・・生贄でいいとして、すぐ復活はヤバイので封印があった方がいいかな?
ならPC3は逃亡の際に復活の鍵となるアイテムを持ち逃げした事に決定・・・でも記憶喪失なので本人は知らないということで・・・
ここまでで設定はOK。
次にシナリオの流れを考えていくと・・・
まずは、PC1と4とヒロインは初期から一緒に行動しているので、このグループとPC2と3を合流させる。
次にPC1のライバルにヒロインをさらわせる。これはPC達の目の前で行う。
ヒロイン誘拐の目的をPCたちに知らせ、次にその所在を知らせる。
この時期にPC3には少しずつ記憶を取り戻していってもらう。
ここにシナリオの分岐としてPCたちの行動によって変化を・・・
T・・・全員ですぐにヒロインを助けに行くケース>精霊獣は復活しないがボスとライバルが揃っているので戦闘は厳しく。
U・・・復活の鍵を渡さないように守るのを優先>襲撃を何度か受けることに・・・いずれライバルも出てくる。鍵を奪われたら世界の崩壊へと・・・
守りきった後、ボスも倒すと不完全な状態の精霊獣が復活。
V・・・予想外の行動>ケースによって対応。迅速に決着がつく場合はTに近く・・・時間がかかる場合はUに近くする。
ヒロインを助けるのには異界への扉を開く必要がある事をPC達に教え、その手段を渡す。(NPCを登場させる)
ボスを倒した時点でヒロインが無事ならばPC1とヒロインの愛の力によって精霊獣は崩壊。
もしヒロインが死んでいればPC2が《形見》を持っているので、ヒロインから託されたアイテムで精霊獣崩壊。
大体このような流れにしました。なお思考時間は30分・・・それ以上は待たせられませんからね。
結果プレイは、分岐Tからヒロイン健在のルートになりました。
後日談として、PC1とヒロインはめでたくゴールインしたらしいです(笑)
次に2回目のプレイですが、EXパラメーターは次のようになりました。
PC1 おせっかい/仮面/代償/幻
PC2 仮の宿/失われた半身/異世界/竜の武具
PC3 手紙/我が胸に正義の心/夢想転生/天使
PC4 啓示/仇敵/嵐/幻
前提は当然1回目と同じです。
PC1と4の《幻》というのは死んだはずの知人が現れたりするものです。
よって、今回のヒロインは既に死亡している事にします。
次に《失われた半身》を持っているPC2を、ヒロインの生前には恋人同士だった事に設定。
そして《仇敵》を持つPC4をヒロインの兄に・・・PC1をヒロインの友人として、この三人を最初からの仲間としました。
次に死んだはずのヒロインを登場させるための手段として、PC1が《仮面》をもっているのを利用。
これは何かがPCの前でその正体を現すというもので、ヒロインが何かに別の存在として復活している事に・・・
ここで闇の宗教の戦闘員であるカニ人間(ショッカーの怪人のようなものです)の存在が浮上。
ヒロインは闇の宗教によって、死後その身体をカニ人間に改造された事にしました。
なお正体を現すのはPCたちの説得や呼び掛けによってと設定しておきます。
またこの一連の事より、PC4の仇敵は闇の宗教の人物に決定。
PC1,2,4はずっと仲間なので、この3人はヒロインの仇である闇の宗教の人物を追っている事になります。
またPC3は《我が胸に正義の心》を持っており、悪である闇の宗教を追っているのは必然と言えます。
設定は以上で完了。
次にシナリオの流れは・・・
まずはやはりPC4人の合流から。
次にPCたちと、カニ人間にされたヒロインとの戦闘。
その際にそれとなく悟らせて正体をバラして説得させる。この際にヒロインの洗脳は解除され、人の姿に戻る。
正気を取り戻したヒロインからの情報として、闇の宗教の本拠地をPCたちに教える。
ここで分岐を・・・
T・・・本拠地にヒロインを連れて行く>事情を話していれば問題なくPCたちを助けてくれます。
U・・・村にヒロインを残していく>彼女はさらわれて強力な洗脳を受けPCたちの敵となります。この場合は涙をのんで倒さないといけません。
目的地の途中で戦闘に・・・まず《仇敵》を出してPCたちの力を削ります。
Tの場合は仇敵キャラをPCたちが倒しそうな時にボスを登場させ、強力な力でヒロインを攻撃。大抵は死亡するハズ。
この時PC3がヒロインの側にいるなら[デッド・ロウ=他人を操る魔法]を使ってPC3の手でヒロインを攻撃させる。
(*これはPC3が取得している《夢想転生》が”存在意義に等しいものを失う”というものなので、彼の《正義の心》に傷を与えるためです)
ヒロインは持っている力を開放してPCたちに力を与え力尽きます。これによってPCたちの消耗は全快。(*PC2の持つ《失われた半身》です)
ボスを倒した後、ヒロインがボスの攻撃でどうなったかにより分岐。
生きていた場合>PCたちがヒロインを抱きかかえると彼女は死んではいません。
力の解放により燃え尽きたのは彼女自身の命ではなく、改造時に植え付けられた異種(カニアーマー)の命であった。
死んでいた場合>PC3の《天使》とPC4の《啓示》を使って、PCたちをPC2の持つ《異世界》へと導く。
そこで上手く立ち回ればヒロインは奇跡の復活を遂げる。
と・・・このような流れにしました。
結果としては最初の分岐はTの方へ進み、ヒロインは生きている方のラストになりました。
ヒロインが死ななかったのはプリーストだったPC1が、ヒロインの受けるダメージを減らしたからです。
本来なら操られたPC3の手によって、ヒロインは死んでいるところでした(笑)
心に傷を負わなくてよかったね。スライ君(PC3)
こちらもシナリオ思考時間は30分でした。
雰囲気としては2回目の皆さんのテンションの方が高かったです。寝不足でハイテンションになっていたのかな?
楽しんで頂けたなら幸いなのですが・・・さてさて?
以上JGC2001のGMリポートでした!