襲撃してきた冥魔を撃退してエイサー王城へ急ぐ一行。 そんな一行の進路に黒い影が浮かぶ・・・
影は、無造作に腕を振り抜く。
瞬間・・・3体のA-Kが爆発した・・・
D:また敵か!?
ゼーベン:しかし先のよりは強いみたいだな。
GM:うん。 まぁ、A-Kがやられる相手ってだけなら別に脅威でもないだろうけど、今の攻撃は君達にも見切れなかったからね。
シュウジ:なにぃぃぃぃ! ば・・・馬鹿な! この俺が相手の動きを見失うだと!!
サリーナ:・・・このプレッシャーは・・・一体!?
D:むぅ・・・この桁外れの強さは・・・もしかして昨日の奴か!?
GM:はい、ご名答♪
D:うわぁぁぁぁ! 嫌なところで!!
GM(冥魔):やれやれ・・・ 私は2人の身柄を拘束しろとは言ったが、まさか正面から戦いを挑むとは・・・
互いの力量も測れぬとは・・・馬鹿にも程があるな。
PC一同:(大爆笑)
GM(冥魔):しかし流石に見事なものだな。 あのクラスの冥魔相手ならば、殆ど消耗すらしないか・・・
D:あの程度の力量ならば、不意打ちの命令をしておくべきだ。
GM(冥魔):まったくだな・・・ ところで、一応聞いておこうか?
『我々に協力する気はないか?』とな。 正直言って、その力は私の目から見てすらも惜しい・・・
シュウジ:悪に加担する拳なし!!
D:・・・・・・・・・。
シュウジ:例え貴様が自分を『悪』では無いと言っても、人に災いをもたらす者を・・・俺は滅する!
GM(冥魔):ふむ・・・。 私は自分が『正しい』と言うつもりは無い。
確かに、『お前達』から見れば『悪』と言われても仕方あるまい・・・
ゼーベン:随分とあっさり認めたものだな?
GM(冥魔):だが聞くが、世界を自分達の管理下において満足している・・・お前達の言うところの『神』や『天使』という存在はどうなのだ?
PC一同:・・・はい?
GM(冥魔):己の意に従う者には恩恵を与えるが、意にそぐわない者には災いを与える・・・
もし人が『神』に対して歯向かうならば、その力を人に対して容赦なく振るうだろうよ。
そういう意味では我々とそう大差あるまい?
シュウジ:いや・・・貴様らとは決定的に違う事が一つある!(断言)
GM(冥魔):ほぅ?
シュウジ:それは・・・『ビジュアル』だ~!!(一同超爆笑)
~暫らく全員が笑い転げて中断する~
GM:(笑いを堪えながら)・・・シリアスなシーンでいきなりプレイヤー発言をしないように(苦笑)
で・・・真面目には何て応えるんだ?
シュウジ:貴様らのやり方が気に喰わない! 味方すらも用が無くなれば切り捨てていく・・・そのやり方がな!!
D:いや・・・それは『神』や『天使』も変わらない。
GM:どーでもいいけど、君の発言って『敵か味方かわからない』ぞ?(一同爆笑)
D:いや、俺って天使とか嫌いだし・・・実は(一同大爆笑)
サリーナ:・・・未来の事は分からない・・・ でも、現時点で人々を苦しめているのは・・・貴方達だから・・・
シュウジ:そう! 俺は、目の前で困っている人を助ける。
だから、現時点で人々を苦しめている貴様らを倒す! もし、『神』や『天使』が人々を苦しめるならば俺は・・・
サリーナ:・・・私は・・・
・・・『神』や『天使』をも・・・倒す!!
GM:それを聞いて彼は「ふむ、なる程な・・・。 ならば私も『我々の正義』の為に、そなたらと戦うとしよう・・・」と言いつつ、
視線をディートリヒに向けるよ?
D:うっ・・・ 決断を迫られているか? ちょっと困った状況になったなぁ(悩)
シュウジ:しかし・・・なんかこの状況って『幽遊白書』の魔界編に近くないか?
D:するとこの冥魔は『北神さん』か?(笑)
GM:?・・・ ホクシン?
D:あの体がゴムみたいな奴。
GM:ああっ! いたいた!! そーだね・・・非常に近い存在かも!? じゃあ、今からこの冥魔の名前は『北神』に決定!!(一同大爆笑)
PC一同:いいんか!? それで(爆笑)
GM:いいんだ(笑) とりあえず話に戻ろう。 ・・・で、ディートリヒはどうするんだ?
D:ふむ・・・ ならここは、こちらも『俺の正義』というものを貫こう。
つまり、『この王子様は助ける』・・・ なぜなら、世話になった恩はきっちりと返す主義だからだ。
サリーナ:それは『正義』と言うより『仁義』では?
D:あっ! ナイス♪ 「おれは仁義を通す!」(一同爆笑) 北神さん自体は結構、気に入っているんだけどね・・・
GM(北神):ふむ・・・残念だな。
D:で・・・この場は大人しく引いて下さると嬉しいのですが?
ゼーベン:確かに。 出来れば戦いたくはない相手みたいだしな。
D:そちらもここでダメージを被るのは、今後の展開としては避けたいのではないかと思いますが?
完全に力を出し切れる状態ではありませんし・・・
GM:すると北神はニヤッと笑って、「試してみるか?」と言ってきますよ?
D:ふむ、それも・・・(突然口調が変わって)面白い!
ゼーベン:突然そこで熱くなるかね?
サリーナ:血が騒ぐのかな?
D:そう。 己に流れる冥魔と天使の血が・・・そして『冥魔を狩る者』としての血が!
GM(北神):いくら抑えられていると言えども・・・我が力を侮るなよ?
「まぁいい。 お前達の力・・・ 私としても『試して』みたいからな・・・」 ・・・北神が密かに呟いた・・・
* * *